■ 9条ネット・ひょうごからの訴え
07年参院選は7月12日に公示され、激しい選挙戦が始まりました。
私たち9条ネットは10人の候補者を擁立し、「戦争国家よりも福祉国家を」
をめざし、なんとしても戦争放棄をうたった憲法9条を守るために、たたかいぬ
きます。
護憲議席獲得のため、労働者・市民の皆さんのご支援・ご協力を心から訴
えます。
小泉・構造改革は、「労働」「福祉」そして「地方」をつぶすだけでなく、「儲
けのためには何でもあり」の風潮を作り出しました。働いても働いても楽にな
らない多くのワーキング・プアの現出、お年寄りや障害を持つ人々に自己責
任の押し付け、農業や中小企業の切り捨て、企業不祥事の続発、犯罪や自
殺の多発など、社会がつぶれ、人間までが押しつぶされようとしています。
今日の年金問題も、不公平な年金制度を放置してきた自民党政権の責任
です。小泉は、戦後築き上げた社会の仕組みをがたがたにしました。笑って
いるのは、一握りの巨大企業だけで、社会に矛盾が渦巻き、「国民」の不安・
不満が高まっています。
また、「ブッシュの戦争」はイラクでもアフガンでも泥沼になり、平和・共存を
求める世界の世論が高まっています。しかし、日本政府はブッシュ追随を止
めようとしてはいません。
小泉に続く安倍政権は「戦後レジームからの脱却」と声高に叫び、「美しい
国」を作ろうと「教育」に続き、「国の姿」を作り変えようとしています。
戦後民主主義をつぶし、新たな国家主義による国民支配の仕組みです。
安倍は、「沖縄・集団自決」「従軍慰安婦」など歴史を改ざんし、戦争責任、
戦後責任をあいまいにする一方で、日米軍事再編を進め、アメリカの後方支
援だけではなく、集団的自衛権の憲法解釈を見直し、自ら戦争できる体制づ
くりを進めています。
「多国籍資本」といわれる巨大企業の市場・資源を巡るグローバルな争奪
戦は、世界の民衆からの収奪を強めながら激しさを増しています。安倍の進
める政治は、巨大企業の経済戦争を支える国家体制作りです。
その頂点に9条改憲を柱とする憲法改「正」があり、そのために「国民投票
法」を強行成立させました。早ければ3年後にも改憲・国民投票の可能性も
あります。
このような情勢で、参院選挙はたたかわれます。
兵庫選挙区でたたかう原和美さんは、弱肉強食で社会の絆をつぶし、なん
でもありの自民党政治はもう許せない、今参院選はなんとしても勝ちたいと訴
えています。
また、原さんは「兵庫は広い、それでも選挙ができる。支える人が地域にい
る」ともいっています。人間らしい訴えは仲間の共感を生み出しています。
現在、兵庫選出の国会議員に一人の女性議員もいません。そして、今回も
ただ一人の女性候補です。原さんを国会へ送り出しましょう。
しかし、まだ広がりは弱く、選挙闘争体制は不十分です。9条ネットの賛同
人、原さんを支える人を一人でも多く獲得してください。地域、職場で支援の
輪を広げてください。
人間らしく、働き、生き続けたい、そんな当たり前の考えを持つ人々が手を
つなぎ、原さんの勝利をつかみ取るのでです。
また、兵庫の闘いが全国の仲間の闘いと結びついて、比例区の勝利、そし
て次の9条改憲阻止のうねりとなっていくと確信します。
2007年7月12日
9条ネット・ひょうご 代表世話人一同
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